ベクターデータ



ベクターデータとは,ポリゴンやポイント,ラインなど,いわゆる「点・線・面」によって構成あるいは表現されるベクター型データのことを指します。これらのデータは,測量や地図のトレースに基づくデジタル化によって得られます。
その他では,標準地域メッシュに基づく「メッシュデータシステム」があります。これは,土地利用の分布などを空間的に把握するための代表的な手法で,1kmメッシュ,500mメッシュ,250mメッシュなどがあります。
また,地形を3次元的に表現するためにTIN(不規則三角形網:Triangulated Irregular Network)というデータ形式もあります。地形データも,DEM(数値標高モデル),DTM(数値地形モデル),DSM(数値表層モデル)などあり,単純な標高値のものはDEM,傾斜度などを表現できるものはDTMに該当し,TINは特にDTMに該当するデータ形式です。



*画像出典 / (C) ESRI, ArcGIS Resource Center

ポイントデータ

上の図のように,例えば道路の接点(ノードと呼ぶ)や建物の中心(あるいは重心)などを表現するためのデータです。(X,Y)の情報を持ち,その属性(名称など)を付与することが出来ます。またArcGISではZ値,M値を設定できます。

Z値:高さ→(X,Y,Z
M値:メジャー(M)の意味。ルートフィーチャクラスと呼ばれるデータになります。
   (※使ったことがないので,よくわかりませんが,おそらく点間の距離などの測定値が入る?)


ラインデータ

道路の中心線や海岸線,河川,鉄道の路線など,線で形成されるデータです。ラインデータの場合は,ポリゴンのように閉じていません。閉じていても「閉じている」という定義がなされないかぎりラインデータです。
ラインデータは,シングルパートラインとマルチパートラインがあります。一般的には「マルチパートライン」でデータは構成されています。(一本だけというデータも無くはないでしょうが。。。)
ポイントと同様に,属性値に様々な情報を付与できます。

*画像出典 / (C) ESRI, ArcGIS Resource Center

ポリゴンデータ

閉じた面のデータです。建物の形状,市域,内水面などを表します。メッシュデータもGIS上で構築するとポリゴンデータとして扱うことができます。
ポリゴンデータには,マルチパートポリゴンとシングルパートポリゴンがあります。ラインと同じですね。上の図を参照ください。
ポイントと同様に,属性値に様々な情報を付与できます。

TINデータ

TINとは不規則三角形網:Triangulated Irregular Networkの略です。「三角形網」と呼ばれるように,三角形の面データで構成され,その形状は「不規則」になります。例えば,広い平地ですと大きな三角形が連続する形状になり,より複雑な地形になると小さい三角形が密に分布する,といった特徴を持っています。
TINは地形表現に優れており,メッシュデータのような格子状のデータを使った地形表現よりは,現実の地形に近い表現をすることが可能です。

*画像出典 / (C) ESRI, ArcGIS Resource Center

ArcGISでTINを扱うためには,「3D Analyst」が必要です。

実は凄く重要な「トポロジー」

トポロジーとは「位相構造」という意味。GISのデータはこの位相関係が明示されていないと,分析が出来ないのです。でも我々は余り意識していなくて良いのですが,仕組みだけは簡単に。

我々は,地図を見たときこの建物のとなりはどのポリゴンかは理解できます。しかし,コンピュータは簡単にそれができません...というよりはできないんですね。そのため,空間解析では大きな支障が出てきます。それを補うために,予め(もしくは分析する際に)その位置関係=位相構造を構築します。
簡単に言うと,このポリゴンと隣接しているポリゴンはどれとどれ。ラインに接しているポリゴンはどれ...などとしてあげます。また,ラインがどう接続しているのかは,ネットワーク分析の上で極めて重要です。これも一つのトポロジーです。この情報がないと,オーバーレイ(どれとどれが重なっているか?)や点間の距離計測などができなくなるのです。

詳しくは,こちらをご覧ください >>> トポロジとは(PASCO)



以上の内容は以下にも詳しいですので,参照ください。

★ArcGIS Help >>> フィーチャクラスの基礎



ファイルジオデータベースへの格納


ArcCataolgのところで,ファイルジオデータベースの説明をしましたが,ばらばらのShapeファイルを管理するよりも,ファイルジオデータベースに格納して管理をする方が効率的です。もう一度格納方法を以下に。

<再掲>

ArcGIS Helpを見ると,
「ファイル ジオデータベースはディスク上の 1 つのフォルダに格納されたファイルの集合であり、空間データと非空間データの両方を格納、検索、管理できます。」となっています。同じように複数のファイルをひとまとめにできるようです。作成方法を以下に。

(ファイルジオデータベースの作成)
まず,ArcCatalog上でファイルの何もないところで右クリックし,「新規作成」-「ファイルジオデータベース」をクリックします。(※「ファイル」-「新規作成」からもできます)








とりあえず,basemap.gdbとファイル名を付けます。
そして,この中に放り込みたいShapeファイルを複数選択し,下の図のように右クリックで「エクスポート」-「ジオデータベース(マルチプル)」をクリックします。





すると,以下のような画面が出ます。赤枠で囲った「ジオデータベース」は先ほど作成したbasemap.gdbを指定します。
そしてOKをクリック。追加のファイルがあれば「入力フィーチャ」で追加します。



正常に終了すると,ArcCatalogでは以下のようになります。


ファイルのタイプが「ファイルジオデータベース フィーチャクラス」となっていると思います。左のカタログツリーをみても,先ほど指定したフィーチャがbasemap.gdbの中に含まれていると思います。
こ のファイルジオデータベースをArcMapで開いてみます。が,ファイルジオデータベースは「1 つのフォルダに格納されたファイルの集合」ですから,そのものは開けません。ですので,ジオデータベースをクリックし,中に格納されているフィーチャをド ラッグすることになります。



利点としては「基本的に使うデータをファイルジオデータベースに格納し,一元的に管理する。」ということと理解しています。







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