Spatial Analyst





ラスターデータをメッシュデータ(ポリゴン)で集計する

土地利用の分析を行う場合,ラスターデータからメッシュデータへの変換。あるいは,ポリゴン(例えば公園の範囲を示すもの)の中にあるラスター(例えば緑地量など)をカウントしたりする必要があります。
そのときに使うのが,「ゾーン統計をテーブルに出力」です。

ArcToolboから,[Spatial Analystツール]-[ゾーン]-[ゾーン統計をテーブルに出力]です。




 ↓


まず,「入力ラスタ,またはフィーチャゾーンデータ」に今回はメッシュデータのポリゴンをかぶせます。
上の赤枠の「ゾーンフィールド」は,各メッシュがもつ一意のID(通し番号のようなもの)のフィールドを設定します。ここでは「ObjectID」。
さらに,カウントする対象を「入力値ラスタ」で選択します。ここでは1990年のNDVIを選択。
出力デーブルの場所と名前も設定。
そして,一番下の赤枠ですが,統計の種類を選択できます。統計は,平均(MEAN)やMAX,MINなど。種類は以下の通り。

  • ALLすべての統計情報が計算されます。これがデフォルトです。
  • MEAN 同じゾーンに属する値ラスタ内の、すべてのセルの平均値を出力セルに算出します。
  • MAJORITY 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの最も頻繁に存在する値を、出力セルに出力します。
  • MAXIMUM 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの最大値を、出力セルに算出します。
  • MEDIAN 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの中央値を、出力セルに算出します。
  • MINIMUM 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの最小値を、出力セルに算出します。
  • MINORITY 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの存在する回数が最も少ない値を、出力セルに算出します。
  • RANGE 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの最大値と最小値の差を、出力セルに算出します。
  • STD 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの標準偏差を、出力セルに算出します。
  • SUM 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの合計値を、出力セルに算出します。
  • VARIETY 同じゾーンに属する値ラスタ内のすべてのセルの個別値の数を、出力セルに算出します。
  • MIN_MAX[MINIMUM] と [MAXIMUM] の統計情報を計算します。
  • MEAN_STD[MEAN] と [STD] の統計情報を計算します。
  • MIN_MAX_MEAN[MINIMUM]、[MAXIMUM]、[MEAN] の統計情報を計算します。
(※出典:ArcGIS Resource Center)


実行後,下の図のようにでテーブルが追加されます。




テーブルの中身は以下のような感じです。




これにより,メッシュデータでNDVIの平均値などを可視する準備が整いました。
さて,メッシュデータの歩リンゴンとこのテーブルは別ファイルです。
これを結合するために以下の手順を踏みます。

メッシュデータのレイヤを右クリックし,「属性の結合とリレート」-「結合」をクリック。
これを「テーブル結合」といいます。



次のようなダイアログが出ます。



まず,1.の赤枠の部分。これは「メッシュデータのどのフィールド値を結合の基準にしますか?」ということになります。
ここでは通し番号が入った「ObjectID」。
次に,2.の結合対象のテーブルは先ほど作った「ndvi1990」です。この結合対象は,レイヤ表示されているフィーチャなどでも選択ができます。
そして,3.の「結合対象のどのフィールドをメッシュデータと結合する?」ということで,同じく「ObjectID」とします。

ちなみに,「一致するレコードのみを保持」にすると,属性テーブルがすっきりはします。

さて,その後メッシュデータのレイヤプロパティを開いて,属性値による描画を設定します。



結果として,以下のような表示になります。(メッシュのラインが見づらくなっていますが。。。)



拡大すると以下のようになります。



色が赤いほど「植生の活性度が低く」,緑色ほど「植生の活性度が高く」なっています。


以上が「ゾーン統計」から可視化への一連の流れとなります。


ラスターデータの中の指定した属性値のみを取り出す

「市街地の分布だけみたい」ということもあります。再分類でも可能ですが,単一のデータだけで良い場合は,以下の方法で抽出し,新しいラスターデータを生成できます。

ArcToolboから,[Spatial Analystツール]-[抽出]-[属性で抽出]です。



赤枠で囲った部分に「抽出の条件」を入れます。これは右の小さいボタンをクリックし,以下のダイアログで条件式を入力します。




ラスターデータでは,各ピクセルの値が「Value」で保存されています。
実行後,ラスターのレイヤプロパティを変更し,以下のように「Built-up」だけを表示。




これで,例えば市街地のみ,緑地のみのゾーン統計→メッシュデータ化が簡単にできるようになります。
(きっと一発でできる方法があるかもしれませんが...。)





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