ArcMap





では,実際の利用場面を想定して作業を進めてみます。

Step1 ファイルの読み込み

まずまっさらな状態のワークスペースにデータを表示します。
ツールバーにある,「データの追加」ボタンをクリックします。

ここでもAcCataolgと同じように,「フォルダに接続」ができます。


データを選択して「追加」します。



データが右の作業ウィンドウに表示されました。

Step2 投影定義の確認


ここで,右下の「~メートル」というところに注目します。もし,座標系が定義されていないと,以下のような画面が出ます。



このような状態ですと,重ね合わせも何もできなくなり,分析のエラーの元になります。ですので,データが投影定義されているかを事前に確認しておくことが重要です。
で,どういう定義になっているかを確認します。

「表示」-「データフレームプロパティ」をクリックします。



座標系が定義されているデータを読み込むと,上の図のように,ここでは「JGD_2000_Japan_Zone_2」が選択されその定義によってデータが投影されているということがわかります。
(JGD~については,投影定義と座標変換で。)

※JGD2011という投影定義もでています。。。

また,レイヤを右クリックし,「プロパティ」を開き,「ソース」タブを確認すると投影座標系が「JGD_2000_Japan_Zone_2」が定義されています。
定義されていないと,ここが「不明」or「Unknown」になっていると思います。予めソースの定義を行うことが大事です。




Step3 地図の表現(コロプレス地図)

地図の果たす重要な機能として,GISの基本的な機能でもある「表現」があります。簡単に言えば,わかりやすく表現するということ。逆に言えば,いくらでもわかりにくくすることもできる。。。つまり,地図の表現にもそれなりのトレーニングやノウハウの習得というのが必要なんだと思っています。たとえばゼンリンさんや昭文社さんの地図は見やすいですよね?メーカーの方に聞いた話ですと,表現はやはりノウハウというのがあるらしいですね。

さて,ArcGISでは色を変えたり,線の太さを変えたりするためにレイヤを右クリックし,「プロパティ」を開きます。




ここでは,国勢調査の人口データを使ってみます。左の「表示」にある「数値分類」の「等級色」をクリックして,フィールドの値を「JINKO」にします。分類は自然分類でクラスをとりあえず10で。そして「OK」をクリック。


こんな感じで表示されます。
ここで先ほどのレイヤプロパティに戻ります。「分類」ボタンをクリックすると,以下のような画面が出ます。




上の「分類手法」のプルダウンメニューを開くと,



・手動
・等間隔★
・指定間隔
・等量
・自然分類(Jenks)★
・等比間隔Geometrical interval ※ver10.0のときは「幾何学的間隔」という表記でした。
・標準偏差★

の分類手法が用意されています。よく使うのは上の★印がついたものでしょうか。
これらの分類方法については,以下に詳しく載っています。

ArcGIS Help >>> 等級シンボル用の数値フィールドの分類

次に,「除外」ボタンをクリックします。データの中には「0」が含まれていることもありますので,その数値は除外した方が見た目がすっきりすることがあります。




上のように下のフィールドに,"JINKO" = 0と入力し,「OK」をクリック。
すると,若干表現が変わります。「0」のポリゴンに色つけされていません。




こういう風に表現された地図のことを特に「コロプレス地図」といいます。
実はこの地図表現には問題があって,「見せ方によって情報が操作できる」のです。これを「可変単位地区問題」,「可変地区単位問題」,あるいは「可変的地域単位問題」などといいます。英語では「Modifiable Area Unit Problem:MAUP)です。この問題を発生させないためには,「元ある情報を壊さない」のが基本だと思います。

ここでは地図の表現はポリゴンでみてみましたが,ラインの表現の場合は「線の太さ」や「色」,ポイントデータの場合は,以下のようなシンボルが用意されていますので,利用してもよいと思います。
※デフォルトでは以下のようなシンボルは含まれていないため,右下の「参照スタイル」から表示したいシンボルを選んでください。



<レイヤファイルを作成する>

せっかく地図の表示を設定したので,「レイヤファイル」としてその設定を残しておきましょう。
例えば,下のように他のデータの表示を設定したとします。レイヤの設定を保存するために,レイヤを右クリックし,「レイヤファイルとして保存」」をクリックします。



ソースと同じ場所がいいと思いますので,移動して保存します。その結果,ArcCatalogでは以下のような表示になります。


拡張子が*.lyrがレイヤファイルで,色の設定などがすべて継承されています。例えば,用途地域図などで12用途をあらかじめ設定しておけば,このレイヤファイルを参照して,他のファイルの表示を変更することができます。

したがって,

「Mapの表示設定が決まったら,レイヤファイルを作成する」

ようにしましょう。。。
このれレイヤファイルはフィーチャでもラスターデータでも保存することができます。

Step4 ArcMapドキュメント(*.mxd)の保存

作業のワークスペースを保存します。このワークスペースのドキュメントを「ArcMapドキュメント」といい,拡張子は*.mxdになります。

「ファイル」-「名前を付けて保存」をクリック。



ファイル名を入れて「保存」します。

さてここでよく間違いがあります。この保存したArcMapドキュメントですが,このファイルにはレイヤで表示したファイルそのものは含まれません。レイヤファイルは読み込んだ場所にしか置かれていません。
よく,ArcMapドキュメントだけコピーして保存している例が見受けられますが,WordやExcelなどの一般的なファイルとは全く別物です。ですので,例えばデータの引き渡しなどでArcMapドキュメントのMXDファイルだけを渡しても怒られます。
このsample01.mxdは「448KB」程度。レイヤとして追加したファイルは,大きいもので4~5MBです。
繰り返しますが,

保存したArcMapドキュメントには,レイヤで表示したファイルそのものは含まれまない!

ということを理解しておきましょう。


Step5 ArcGIS Map Package(マップパッケージ)の作成

※10.0から10.2になり,Map Packageの位置が変わっています。

データをワンセットで引き渡したい。引き継ぎたいということもあります。そのために,「マップパッケージの作成」という機能が追加されました。
作成の前に, 「ファイル」-「マップドキュメントプロパティ」で,タイトルと説明を入力しておきます。これは入力が必須です。この際,(関係ないと思いますが)念のため「相対パス」にチェックを入れておきます。
では,「ファイル」-「共有」-「マップパッケージ」をクリックします。






ArcGIS Onlineにアップするのはまずいので,「パッケージをファイルに保存」を選択します。パッケージの拡張子は*.mpkです。
で,そして右上の「分析」をします。そうすると,「アイテムの説明」の欄に以下のように記載されていないとエラーが出て進めません。

サマリ,タグ,説明・・・などを入力しましょう。



その後,マップマッケージの画面に戻り,右上の「共有」ボタンをクリックします。
特にエラーがなければ,終了します。




エクスプローラーでどうなっているか見てみましょう。




sample01.mpkは352KBで,sample2-1.mxd(名称を変更しています)は208KBです。
ファイルの種類も「ArcGIS Map Package」になっています。

ArcCatalogでもこれらのファイルは表示されます。アイコンは以下のような感じです。



なんだか段ボールにそれこそ「パッケージ」化された感じのアイコンになっています。(10.0からアイコンが少し変わってます。)



このArcGIS Map Packageを単独で開いてみましょう。エクスプローラーまたはArcCatalogからダブルクリックで開けます。
さて,このファイルはどこに展開されているかというと,




「ドキュメント」-「ArcGIS」-「Packages」-「sample01*********」-「commondata」-「data_for_lecture」~の中に展開されています。
なお,青文字のところはご使用の環境によって変わります。
最終的なデータの引き渡しなどで使うのが無難でしょうか?






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